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マーチャント, ストーリー

現場に負担をかけない挑戦のかたち

4月14日 / 日本
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株式会社 JIN DIN ROU
事業推進本部
企画·販促部 課長
大西 健太 氏

デリバリー事業に取り組む上で、成果につながるキャンペーンを打ち出せるかどうかは、売り上げに直結する重要な課題です。現場のオペレーションまで見据えた施策でなければ、長期的な成功は望めません。
2025 年 3 月に創業 20 周年を迎えた株式会社 JIN DIN ROU (ジンディンロウ) は、小籠包レストラン「京鼎樓 (ジンディンロウ)」を運営する企業です。関東・関西のみならず海外にも展開の幅を広げ、現在は 37 店舗以上を構えています。2024 年は前年比 16% 増というデリバリー売り上げの成長を実現しました。

「小籠包を国民食に」をコンセプトに掲げる「京鼎樓」は、どのような取り組みによってデリバリー需要を取り込み、成果へとつなげてきたのでしょうか。今回は、事業推進本部/企画・販促部 課長である大西健太氏にその戦略と現場の工夫についてお話を伺いました。
 

1.店舗の魅力を教えてください。

台湾で人気を博した小籠包の専門店「京鼎樓」をルーツに、日本人の味覚に合うよう独自アレンジされたメニューが魅力のお店です。繊細な技術をもつ「点心師」が各店舗に在籍し、専用の調理スペースで点心を一つひとつ丁寧に仕上げています。

看板商品の超薄皮の小籠包は、お箸で割った瞬間に熱々のスープが「ジュワッ」とあふれ出す特別な体験を提供します。この魅力は、デリバリーでもしっかりと再現されています。
私たちが目指すのは、無数にある食事の選択肢の中で、「今日は小籠包を食べよう」と自然に選ばれるような文化の形成です。
その実現に向けて、Uber Eats と連携しながら、日々さまざまな施策を展開しています。

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2.「京鼎樓」は、2025 年 3 月 27 日で創業 20 周年を迎えました。特別なキャンペーンなどの施策について詳しく教えてください。

20 周年を記念し、特別コースの提供や、特別優待チケットの配布など、お客さまへの感謝の気持ちを込めたさまざまなサービスを展開しています。
なかでも、2025 年 3 月に終了した台湾旅行などが当たるキャンペーンでは、数万件もの応募を頂くほどの大盛況となりました。この盛り上がりを追い風に、さらに小籠包の魅力を広く発信していきたいと考えています。
また、公式 HP や Instagram などの SNS では「京鼎樓」をより身近に感じていただけるよう、お客さまへの感謝の気持ちを込めて、20 周年の特別動画の配信もスタートしました。今後はデジタルサイネージなどを活用した広告展開を通じて、さらなる認知拡大を目指していきます。

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3.Uber Eats との出会いを教えてください。

Uber Eats とは、新型コロナウイルスが流行する以前からお付き合いがありました。当初は「売り上げにプラスアルファがあれば十分」といった感覚で導入していたのが正直なところです。
しかし、その後ほどなくしてコロナ禍に突入し、売り上げの大半をデリバリーに頼らざるを得ない状況へと変化しました。そんな中でも、Uber Eats を活用することにより、いち早く環境の変化に対応できたことには感動すら覚えました。
おかげさまで現在も Uber Eats の需要は右肩上がりに伸び続けており、今では 「会社の軸」といっても過言ではありません。

4.2024 年は、デリバリー売り上げ高が前年比で 16% 増加したと聞きました。理由は何だったのでしょうか?

2024 年 6 月に「京鼎樓 HANARE 横浜フロント鶴屋町店」を新規出店したタイミングを活かし、同年 9 月におこなったキャンペーンが大きな効果を生みました。
看板メニューである「京鼎小籠包 (ジンディン ショウロンポウ)」3 個入りセットを購入すると、自動的に 2 セット分(計 6 個)が届く仕組みで、店頭販売よりもお得になる大胆なプロモーションでした。この施策により、多くの方に「小籠包のおいしさ」を体験していただくことができました。さらに、この取り組みを急ピッチで他の店舗にも拡大した結果、2025 年 3 月現在も売り上げは継続的に伸び続けています。

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5.キャンペーンなどでルール変更があると、オペレーションの混乱が想像できます。どのような対策をおこなったのでしょうか?

前提として、何か施策を打ち出すときは「オペレーションに負担がかからないか」を必ず確認しています。例えば、店舗側での作業が発生しない「配達手数料 0 円」に関しては、すぐに導入を決めました。また、「1 つ頼むと 1 つ無料」のキャンペーンを小籠包 (1 箱 3 個入り) で実施した際には、注文時にハンディ端末で該当のキーを押すと、調理場には自動的に「6 個」の指示が送られる仕組みにしました。これにより、調理場では通常通り、オーダーの数に応じて小籠包を作るだけで済み、特別な手間は発生していません。加えて、もともと小籠包の容器は 6 個まで入る仕様だったため、梱包作業もこれまでと変わらず、キャンペーンによるオペレーションの負担はほとんどありませんでした。
 

6.その他に、オペレーションの負担を減らすための工夫をしていれば教えてください。

都内でもトップクラスのデリバリー需要がある恵比寿本店に関しては、6〜 8 人用の個室を改修し「デリバリー・テイクアウト専門窓口」にしたことで、大きな効果を得られました。
コロナ禍を経て、たとえ席数が減っても、店舗利用以外のニーズに応えることが重要だと判断したのが背景です。具体的には「ハンディでの注文受け付け」「商品の梱包」「テイクアウト・デリバリー商品の受け渡し」といった一連の業務を、すべてその専用スペース内で完結できるようにしました。専門窓口を設けたことで業務の棲み分けが明確になり、デリバリー専任スタッフの配置など、現場の働きやすさにもつながったと実感しています。

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7.その他に、オペレーションの負担を減らすための工夫をしていれば教えてください。

京鼎樓にとって Uber Eats 担当者は、まさに「二人三脚」で歩むビジネスパートナーです。デリバリー需要を逃さず、オペレーションの負担を抑えるような 「ジャストアイデア」は、私たちだけでは実現できなかったと思います。
私の中にあるおぼろげな施策のイメージが形になるのは、いつも実現に向けた的確な意見や提案をくれる Uber Eats 担当者の存在があるからこそです。
例えば、新店舗の出店を検討する際には「このエリアでデリバリー需要が見込めるか?」を必ず相談しながら進めています。Uber Eats 担当者が持つターゲット層に関する豊富なデータと、私たちが持つ全国のローカル現場情報をかけ合わせることで、店内飲食・デリバリーの両面で成功できる店舗づくりが可能になります。

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8.Uber Eats 担当者とともに事業を進めていくうえで、意識していることはありますか?

現場と Uber Eats との橋渡し役になることを、常に意識しています。本社が一方的に決めた施策を現場に押し付けても、反発が起きてしまうだけです。やはりお客さまと直接向き合う店舗が納得した取り組みでなければ、長期的な成功はありえません。
具体的には、Uber Eats 担当者と施策内容を決めた後、私が現場へ提案し、フィードバックを受けるようにしています。例えば「オペレーションに不備が出て、お客さまへの提供が遅れてしまう」などの課題が現場から上がれば、再度 Uber Eats 担当者に相談し、解決策を模索する流れです。現場の状況や課題を正確に共有できていれば、私と店舗だけでは思い付かないような適切なアイデアを提案してもらえることも少なくありません。
 

9.最後に、今後 Uber Eats とどのような施策をしていきたいかを教えてください。

現在は代表的なメニューである「京鼎小籠包」が圧倒的な人気を誇っていますが、今後は蟹肉小籠包(カニショロンポウ)など、他のメニューの魅力を売り出す施策にも取り組んでいきたいと考えています。そうした展開を、Uber Eats 担当者と一緒に考えていけたらうれしいですね。社員のチャレンジを後押しする企業風土が根付く「京鼎樓」と、夢を実現するために尽力してくれる Uber Eats。この両者の相性はとても良いと感じています。これからもその都度相談を重ねながら、「面白いこと」を一緒に仕掛けていけたらと思っています。「小籠包を国民食に」する目標の実現に向けて、Uber Eats との協業は欠かせません。

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まとめ

株式会社 JIN DIN ROU が運営する「京鼎樓」のデリバリー売り上げがアップしたのは、Uber Eats 担当者をチームの一員として迎え入れ、二人三脚で施策を進めたことが要因の一つと言えるかもしれません。Uber Eats を単なるシステムとしてではなく、デリバリーに関するノウハウを蓄積した「相談役」として活用することで、より成功率の高い施策を継続的に打ち出すことが可能になるのではないかと感じました。

投稿者: Uber

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