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マーチャント, ストーリー

ブランド人気ではなく、エリアに合った商品であることが重要【前編】

2023年3月30日 / 日本
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バーチャルレストランは 2020 年に設立されました。「当たり前を常に進化させ、食の喜びをクリエイトする」をミッションに掲げ、バーチャルレストラン専門の​オリジナルブランドを全国にフランチャイズ展開しています。代表取締役社長の牧本天増氏に、お話を伺いました。本ブログでは、前編として、会社設立の経緯や成功事例についての内容をお届けします。
 

1.バーチャルレストランでは、どのような事業を展開しているのでしょうか?

牧本氏:どのような事業を行っているのかをお話する前に、どのような背景で会社を立ち上げたのかを説明させてください。

私は、2019 年にタピオカドリンク専門店「OWL TEA(オウルティー)」を始めました。タピオカブームの真っ最中だったことから評判となり、5 店舗に増えるほど成長しました。しかし、タピオカブームが去ったのと新型コロナウイルス感染症の影響から売り上げが大幅に激減しました。

タピオカを使って何かできないかと考え、飲食店にタピオカをサブ商材として仕入れてもらえないか提案したところ、スイーツとして扱ってもらえることになりました。

その頃、知り合いのアイスクリーム屋から「タピオカのスイーツをデリバリーで提供できないか」と相談がありました。デリバリー市場が伸びていたのですが、アイスクリームはデリバリーには不向きな商品です。そのためスイーツを販売したいとのことでした。そのタピオカのスイーツはとても好評でした。

この時に私は、「飲食店はデリバリーに合う商品が意外と少ない」ということに気付きました。また、デリバリーの運用もサポートしたところ、とても喜んでいただいたので、「ここに需要がある」と思いました。そこから、デリバリーに合う商品を集め、運用もサポートすればビジネスになると考え、バーチャルレストランを立ち上げました。

現在、100 以上のブランドをそろえ、飲食店に向けて、デリバリーの運用のサポートを行っています。

バーチャルレストランと聞くと、店舗を構えず、デリバリーだけをやっているお店というイメージがあると思いますが、我々はあくまでも店舗を構えている飲食店に、デリバリーに適した商品と運用を提供するスタイルです。飲食店の集客支援ツールというか、売り上げを向上させるためのひとつのツールとして活用していただいています。
 

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2.どのような商品が、デリバリーサービスに向いているのですか?

牧本氏:デリバリーは実店舗と違い、配達時間がかかるため、冷めても食べられる商品、時間が経過したり、配達時に揺れたりしても品質に影響がない商品であることが大切になります。

また、エリアによっても向いている商品は変わってきます。例えば、よく、「唐揚げは失敗しない」と言われますが、同じエリアに唐揚げ屋が 7~8 店舗もあれば、新規に唐揚げを扱っても売れない可能性はあります。

そのため、我々は飲食店に対して失敗しない仕組みを提供しています。そのひとつが「フードデリバリーブランド使い放題サービス」です。「これをやってみよう」と思って取り組んだ商品の売り上げが芳しくなかった場合、入れ替えができます。また、取り扱い可能なブランド数に制限はありません。トライ&エラーを繰り返すことで、エリアにフィットし、かつ需要のある商品を増やして行くことができます。

もちろん、ブランドにリピーターが付いて長期的に残って行くことが我々の理想です。とはいえ、うまくいかない場合も想定しておかなければなりません。ブランドを育てる努力をするのか、新しい種を撒くのかのバランスだと思います。

売れやすい商品は、私の感覚ですが、海外で流行しているグルメです。例えば韓国のスイーツ。また、分かりやすくイメージができる商品。あまり知られていない商品を人は食べてみようとはしません。その意味では大衆に人気のB級グルメも良いと思います。ただし、「このブランドは人気だから売れる」と単純に考えず、あくまでもエリアに合った商品であることが重要です。
 

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3.記憶に残る成功事例を教えてください。

牧本氏:我々は、飲食店の売り上げにフォーカスしていると同時に、経営者の想いをしっかりと受け止め、お店を残すことを大切にし、お店のバックグラウンド、ストーリーを重視しています。

例えば、夫婦だけで 40~50 年も営業してきて地元に愛されている中華料理店があったのですが、コロナ禍によって閉めざるを得なくなるまで追い込まれました。それが、我々のデリバリーサービスを導入したことで月に約 150 万円の売り上げを作ることができました。

最初、そのお店に話を聞いてみると、ランチタイムの 14 時までと夜の 17 時からはお客さまが来るものの、その間の 14 時から 17 時は暇だということでした。そこで「こういうスイーツを提供してはいかがでしょうか」と提案させて頂きました。実は、スイーツの注文が入りやすい時間帯が、14 時から 17 時の間なんです。それにスイーツならオペレーションも簡易という利点もあります。

すると、「うちは中華なので」とためらわれました。もちろん、中華料理店としてのプライドもあると思います。でも、デリバリー上ではお店の名前が出ることはありません。最初は半信半疑で取り組まれたのですが、予想以上に好評で「お店に出してもいいんじゃないか」となり、今ではお店の人気メニューになっています。

コロナ禍の影響で、今でも不安を抱えている飲食店は多いと思いますが、最大限当社でサポートさせていただきます。
 

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まとめ

飲食業界は、コロナ禍の影響もあり、苦戦を強いられています。その中、オンラインフードデリバリーサービスを利用することで、新規顧客獲得や新商品の提供など、さまざまなメリットが得られます。バーチャルレストランとデリバリーサービスというスタイルは、今後の食文化の振興に貢献する重要なポイントになるかもしれません。

投稿者: Uber

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