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マーチャント, ストーリー

カラオケとチキンの両方で相乗効果を生む

2023年6月14日 / 日本
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カラオケ ベイブリッジ 川崎店
(クリスピーチキンアンドトマト 加盟店店舗)
吉田良二氏

カラオケ ベイブリッジ 川崎店は、川崎駅からほど近い仲見世通りにあります。地域密着型のカラオケ店で、常になじみのお客さまでにぎわっていました。しかし、コロナ禍によって事態は一変。売り上げは激減し、お店を閉めることを考えるまでになります。その危機状況の打開策として、バーチャルレストランを検討することに。どのような商品ならバーチャルレストランにマッチするかを考え、「クリスピーチキンアンドトマト」を導入。これが大成功。今ではカラオケとチキンの両方で繁盛し、売り上げも倍増しています。
 

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1.バーチャルレストラン加盟店になったのはどうしてなのでしょうか?

吉田氏:カラオケ ベイブリッジ 川崎店は川崎駅から徒歩 6 分。繁華街の仲見世通りにある 5 階建て 18 部屋のそこそこ大きなカラオケ店です。お客さまは周辺の会社員や近くに住むご家族など。オープンして 20 年くらいたつこともあり、地域密着型で昔からの常連さんが多いのが特徴です。
3~4 年前までは問題なく営業ができていました。そこへ新型コロナウイルス感染症の感染拡大が起こりました。カラオケ店は特に 3 密になりやすい場所。もちろん、アルコール消毒などの感染対策は万全にしていたのですが、お客さまは怖がって来てくれません。そのため、売り上げがガクッと減りました。家賃・光熱費などの支払いもありますし、8 名いるスタッフにお給料を払わなければなりません。赤字がいつまでも続く。もう、お店を畳んだ方が良いんじゃないかというところまで追い込まれました。
でも、「お店がなくなると困る」と言ってくれるお客さまもいたし、スタッフに辞めてもらうことはしたくありませんでした。

そのとき、バーチャルレストランというフランチャイズがあることを知りました。カラオケだけでなく新しい形態と共存しないとダメだと考えるようになりました。
しかし、バーチャルレストランといってもさまざまな商品があります。若い世代から年齢層の高い人にも好まれる料理はないかと考え、チキンがいいんじゃないかと思い付きました。
とはいえ、チキンにもいろいろあります。ネットで調べて韓国のフライドチキンに特化した「クリスピーチキンアンドトマト」を知りました、食べてみるとおいしい。それに日本の唐揚げとは違って、オリジナルチキン以外にもヤンニョムチキンやハニーバターチキンなど、種類も豊富にあるから飽きることもない。子どもから高校生、大学生、大人までオールジャンルで好まれる。それに「クリスピーチキンアンドトマト」の名前は全国に知れ渡っている。川崎地区にはまだない。当店が出せば、6 キロ圏内に他に出ることはない。本部では Uber Eats などのオンライフードデリバリーのセッティングもしてくれる。これはやってみる価値はあると思いました。

2022 年 8 月に契約すると、オープンの何日か前に本部の人がきてくれて研修を行ってくれました。研修は 3 日間で、調理方法や注文が入ったときの対応が中心です。研修にはスタッフ 8 名全員が参加しました。おかげでスタッフは全員、チキンを同じように揚げて同じ味を出すことができます。
契約して約 1 か月後の 9 月 13 日にオープンさせることができました。驚いたのはオープン初日にも関わらず Uber Eats からの注文が殺到したことです。
実は、オープンするまでは、本当に売れるのか不安でした。ところが思った以上に注文が入り、初月は約 300 万円もの売り上げがありました。想像以上の効果でした。特に 12 月のクリスマスの時期はすごかったですよ。1 日平均が約 17 万円の売り上げが約 40 万円になりましたからね。今は月に 400~450 万円をキープしています。
おかげでカラオケに人がこなくなった損失は取り戻すことができました。むしろ、今はカラオケのお客さまも増えている。ありがたいですよ。
 

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2.バーチャルレストランの魅力はどういったところでしょうか。

吉田氏:「クリスピーチキンアンドトマト」は多様な人々に受け入れられており、昼夜の主食だけでなく、間食としても楽しむことが可能です。フライドチキンが食べたい人は有名店にいくだろうし、唐揚げが食べたい人は唐揚げ専門店にいくでしょう。でも、ちょっと変わった韓国風のチキンを食べたい人は当店にきてくれます。それにこの界隈はフィリピンの方やバングラディシュの方、韓国の方が多い。そんな人達にもウケがいいんです。
「クリスピーチキンアンドトマト」は初期費用が 50 万円にロイヤリティが月に 5 万円の固定で安く済む。契約して 1 か月でオープンできるのがメリットです。「クリスピーチキンアンドトマト」の本部のサポートは充実していますし、 Uber Eats からタブレットが届くので簡単に始められます。
バーチャルレストランの魅力は、既にある設備で気軽に開業できるということです。もともとカラオケのお客さまには簡単な軽食を提供していたので、キッチンも冷蔵庫もある。追加したのは専用のフライヤー 2 台と「クリスピーチキンアンドトマト」の看板だけです。
なぜ、看板を付けたのかというと、看板があると通りを歩いている人も買ってくれると考えたからです。それに、 Uber Eats の配達員にもすぐに分かりますからね。ただ、「カラオケがなくなってチキン屋になったんだ」と勘違いされたお客さまもいましたが……(笑)。
今はチキンとカラオケの両方がうまくいって売り上げも 2 倍になりました。
平日の昼間はカラオケが暇になりますが、そんな暇なときにチキンを売るので効率も良いですね。
カラオケにきたついでにチキンを買ってくれる人もいますし、逆にチキンを買いにくる人が「ここにカラオケ店があったんだ」と知って利用してくれることもあります。
 

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3.オンラインフードデリバリーを実施する上で心掛けていることは何でしょうか。

吉田氏:私が理想としているのは Uber Eats で注文をしてくれたお客さまが、カラオケにきてくれることです。そのため、 Uber Eats で注文が入ると、カラオケ 50%OFF のサービス券を付けたチラシを一緒に入れるようにしています。当店は、常連客が多いので、宣伝をしなくてもお客さまが来てくれるというメリットがあるのですが、新規のお客さまを呼び込むのが難しいというデメリットもありました。それがカラオケにチキンがあることで相乗効果を生んでいます。
販促など、今まで考えたことはなかったのに、今はどんな販促を仕掛けようかといろいろと考えるようになりました。それも楽しいものです(笑)。
カラオケにきたお客さまからもよくチキンを注文していただきます。店内での注文は 20% 割引にしています。だから、ご家族で来てカラオケをしないでチキンを食べて帰られる方もいますし、テイクアウトされる方も多くいます。
コロナ禍がようやく落ち着いてきてカラオケにお客さまは戻ってきたし、チキンも売れる。最初、チキンはお店が暇な空き時間でやるビジネスだと思っていたのに、今では予定以上に忙しくなっています。カラオケとチキンの両方でスタッフは悲鳴を上げています。でもそれはうれしい悲鳴。忙しい方が楽しいですからね。

コロナ禍が収まりつつあるといってもまだまだ苦しいカラオケ店は多いと思います。それに今後は、カラオケだけでやっていける時代でもないと思います。新しい形態との共存が必要不可欠です。
フランチャイズだと自分達で方法などを考える必要はありません。だからやってみればいいと思います。ダメなら辞めればいいし、上手くいけば続ければいい。
あと、どのフランチャイズと組むかが大事です。地域をよく見て、外国から来た人が多いとか、大学がいっぱいあるとか、若い子が多いとか、そういうことをちゃんと見て、どんな商品なら売れるかと考えてフランチャイズを見つけることです。
私としては、川崎の仲見世通りをもっと活気づかせたいですね。「クリスピーチキンアンドトマト」と、 Uber Eats さんの力を借りればそれも可能だと考えています。

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まとめ

「クリスピーチキンアンドトマト」を展開する E-MATE の小柳素紀氏は、バーチャルレストランは調理場があることが出店の条件になるものの、「コロナ禍が落ち着いてきたもののなかなか本業に戻れないお店には味方になる」と言います。「本業が忙しければバーチャルレストランを併用する必要はない。本業が落ち込んだときのカバーとして使うと有効である」とのこと。それが「バーチャルレストランの価値」だと力を込めて語ります。そのための手助けを本部でも行うそうです。また、 Uber Eats を利用することで本業の PR にもなります。「Uber Eats をうまく利用して本業を広め、本業で忙しくするのが良い」とのこと。
コロナ禍は落ち着いてきたものの、今後、いつまた同様の事態が発生しないとは限りません。小柳氏は、「リスクヘッジとしてバーチャルレストランは有効。それに今後、まだまだ伸びる領域。バーチャルレストランには可能性がある」と話してくださいました。

投稿者: Uber

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